すね毛処理にははさみやカッターを使ったり、除毛クリームを塗ったりさまざまな方法があります。なかには、簡単にできるガムテープでのすね毛処理を実践している男性もいるでしょう。
しかし、数ある処理方法のなかでもガムテープは特にデメリットが大きく、あまりおすすめできないと言えます。ここでは、ガムテープによるすね毛処理について詳しく解説していきましょう。
どうやるの?すね毛をガムテープで行う方法
すね毛の処理方法はさまざまありますが、はさみなどを使って丁寧にカットしていくやり方があります。
しかし、処理には時間がかかるため、面倒に思う人もいます。除毛クリームを使う方法は手軽ですが、人にとっては肌トラブルを招いてしまいます。クリニックや脱毛サロンに通って脱毛を行えば確実性は増しますが、コストやスケジュール調整などを考えると敬遠する人もいます。そして、手っ取り早い自己処理方法としてガムテープが選択されがちなのです。
ガムテープですね毛処理をするのは、大きな手間がかかりません。ガムテープをすねに貼り付け、思い切り引き剥がすだけです。満足いく量まですね毛が抜けるまで、この工程を何度も繰り返します。ガムテープは簡単に手に入る道具ですし、特別難しい知識や技術が求められる方法でもありません。これまで脱毛や除毛について意識してこなかった男性にとっては、実践しやすいと感じられるのでしょう。
すね毛をガムテープで処理してはいけない理由1.痛い
ガムテープによるすね毛処理は手軽ではありますが、多数のデメリットが存在しています。
まずは、とにかく「痛い」ことが挙げられるでしょう。ガムテープは本来、梱包や修繕のために使われる道具です。人間の体に貼る想定はされていません。作業中などに誤って体にガムテープをつけてしまった人なら、引き剥がすときの痛みはご存知でしょう。
そして、ガムテープの痛みを和らげる方法はほとんど皆無です。粘着力の弱いテープを使えば多少は痛みが弱まりますが、その分だけ処理の効率も下がり、あまり意味がありません。ガムテープですね毛を抜くには、かなりの痛みが伴うことを前提として考えるべきでしょう。
そして、痛みに耐えながら処理を行ったとしても、確実に毛が処理できるとは限りません。しつこい無駄毛や産毛がすねに残ってしまう確率も高く、苦しんだ割にはあまりきれいに処理できなかったケースもあるでしょう。痛い思いをするだけ損で、後悔する人もいます。
すね毛をガムテープで処理してはいけない理由2.肌トラブルになる
処理をするときの痛みだけではありません。ガムテープによるすね毛処理はその後の後遺症を残してしまうリスクがあり、おすすめできません。
発症する確率が高いものとしては、炎症や出血といった肌トラブルです。毛が抜けるほどの強い力が作用するわけですから、当然皮膚にもダメージが加わります。健康な皮膚が傷つき、肌荒れが起こってしまったら、美容のために毛を処理する意義が本末転倒になります。
埋没毛や色素沈着も深刻な症状です。無駄毛に強い力を加えることで、逆に皮膚の中に埋没し、処理ができなくなる現象です。また、毛にはメラニンと呼ばれる色素が含まれています。肌を傷つけるとメラニンが沈着し、黒ずみの原因にもなります。
こうした肌トラブルが悪化すると毛嚢炎(もうのうえん)が起こります。毛嚢炎は毛根に雑菌が入り、化膿し始めた症状です。強い痛みやかゆみのほか、赤い斑点が発生して見た目も悪くなります。毛嚢炎は慢性化すると治りづらく、短時間のガムテープ使用が大きな代償につながるおそれがあるのです。
ガムテープとブラジリアンワックスはどう違う?
ガムテープでのすね毛処理に対し、似たような手順でありながらより安全性が高いと評価されているのがブラジリアンワックス脱毛です。
ブラジリアンワックス脱毛は粘着力の高いワックスを皮膚に塗り、布やテープを貼り付けて一気に引き剥がす脱毛方法です。海外のテレビドラマや映画で取り上げられたことから世界中で人気に火がつき、日本でも知名度を高めました。
ブラジリアンワックスが安全とされる根拠は、肌にいい成分をワックス自体に含んでおり、ダメージを軽減できるからだとされています。また、アロマなどとの併用により、リラクゼーション効果を訴えているともいわれています。セルフ脱毛の方法として、検討している男性も多いでしょう。
しかし、肌にいい成分が含まれていたとしても「粘着力頼みで引き剥がす」という点はガムテープと変わりません。そして、ワックスの成分は炎症や肌荒れなどの副作用から、肌を完全に守ってくれるわけではありません。すなわち、ブラジリアンワックス脱毛もガムテープと同等の痛みと肌への刺激というデメリットがあり、積極的にはおすすめできない方法なのです。
まとめ
ガムテープによるすね毛処理には少なからずメリットがあります。処理速度やコスト面では、他の処理方法よりも上回っていると言えるでしょう。しかし、実行する前に考えてほしいのは、これらのメリットがあくまで「手間がかからない」という一点に集約されていることです。
ガムテープを何度も肌に貼っては剥がすという行為は、処理中の痛みというストレスを抱えます。さらに、自分で自分の皮膚を何度も傷つけているようなものです。もしも皮膚炎や毛嚢炎にかかってしまったら、皮膚科に通うなどのコストもかかってしまいます。「手間がかからない」はずのガムテープ処理には、それ以上にデメリットとリスクがあると言えます。
ガムテープ処理にこだわる男性には、ブラジリアンワックス脱毛と類似点があるからという根拠もあるでしょう。しかし、ブラジリアンワックスには肌にいい成分が含まれていますし、プロに処理してもらえますので、セルフでガムテープで脱毛するのとは話が違います。また、そもそもブラジリアンワックス自体が肌への負担が大きいというデメリットを抱えています。すね毛を処理したい男性は、見よう見まねで無理に処理するのは避けましょう。体に安全な方法を選んだほうが結果的にコストも浮くと言えますよ。
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