髭のメカニズムがわかれば効率よく脱毛できる

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毎日の髭の処理が煩わしくて、脱毛したいと考えている人も多いでしょう。同じ料金を支払うなら、高い脱毛効果を得たいと思うのではないでしょうか。髭を効率よく脱毛するには、髭のメカニズムを理解しておく必要があります。髭は一定の周期ごとに生えてくるので、それを考慮して脱毛することが重要なのです。今回は髭のメカニズムを考慮した脱毛について紹介します。

髭が生えるメカニズムとは?

髭のうち、皮膚の中に埋まっている部分を毛根と呼びます。シェーバーで髭を剃っただけでは、毛根はほとんど残っているのが一般的です。抜けた髭を見て、毛根の先端が丸く膨らんでいることを知っている人は多いでしょう。この膨らみは毛球部と呼ばれ、その中には毛乳頭と呼ばれる組織があります。毛乳頭は、周囲の毛細血管に流れている血液から栄養分を吸収しています。その栄養分が髭を成長させるために使われるのです。毛乳頭に吸収された栄養分は、毛球部の中にある毛母細胞に送られます。そして毛母細胞が細胞分裂するための養分になります。髭が生えたり伸びたりするのは、細胞分裂の影響です。細胞分裂で生まれた細胞は、先に作られた細胞を皮膚の外に向かって押し上げます。それが繰り返されることによって髭は伸びていくのです。また、毛乳頭の周囲にある毛細血管の血行が良くなると、運ばれてくる栄養分が増えます。その結果、毛乳頭が吸収する栄養分の量も増えて、毛母細胞の細胞分裂が促進されるため、髭が成長するペースも速くなります。

効率よく脱毛するにはタイミングが重要

髭が伸びる速度に影響を与えるのは、栄養分の量だけではありません。さまざまな要因によって影響を受けるため、髭が伸びるペースは一定ではないのです。ストレスやホルモンバランスなども影響しているといわれています。伸びるペースにばらつきはありますが、髭の生え方には「成長期」「退行期」「休止期」という3段階のサイクルがあります。成長期は髭が生えて伸びる期間です。毛乳頭が吸収した栄養分によって、毛母細胞が細胞分裂を繰り返します。次の退行期は髭の成長が止まっている期間です。毛母細胞の細胞分裂が停止し、抜け落ちるのを待つ状態になります。最後の休止期は髭が抜け落ちた後の期間です。次の髭を生やすための準備を行っています。

休止期が終わると、また成長期に入って髭は成長しはじめます。このサイクルは毛周期と呼ばれており、個人差が見られます。効率的に脱毛するには、自分の毛周期を把握して施術を受けるタイミングを考慮する必要があります。毛乳頭にダメージを与えられないタイミングで施術を受けても、十分な脱毛効果は期待できないからです。

どんなタイミングで髭を脱毛すればいいの?

効率的に脱毛したいなら成長期に施術を受けましょう。退行期と休止期に施術を受けても高い効果は得られないことがほとんどです。退行期の髭は毛乳頭や毛母細胞が離れているため、それらに十分な作用を及ぼすことができません。休止期になると毛乳頭は球状になって活動を停止しています。髭も抜け落ちているため、施術を受けても意味がありません。それに対して、成長期に施術を受ければ高い効果を得られます。成長期の髭は毛乳頭としっかり繋がっているため、毛乳頭に直接ダメージを与えられるからです。毛乳頭の活動を停止させることで、毛母細胞への栄養供給を遮断できます。

以上の理由により、効率的に脱毛するには成長期に施術を受ける必要があります。成長期に施術を受けた後は、次の成長期を待つのが一般的です。早く効果を得たいからといって、タイミングを考えずに連続で施術を受けるのは得策とはいえません。成長期が来るたびに脱毛を受けることで、毛乳頭を着実に弱らせていった方が良いでしょう。連続で受けるより少ない回数で、髭が薄くなったり生えてこなくなったりします。