髭は、濃い人や薄い人などの個人差があります。髭を毎日きれいに剃っている人もいれば、生やして形を整えている人もいて、さまざまです。剃るのが面倒という人も多いです。しかし、そもそも髭の役割とは何でしょうか。髭の生える理由や傾向を知り、髭のタイプや好みに合わせたお手入れを考えてみましょう。
邪魔な髭にも役割がある
髭を剃っている人のなかには、髭は生えてこないほうがいいと考えている人も多いようです。確かにきれいにしておきたい人にとって、毎日剃るのは面倒かもしれません。髭には口髭、ほほ髭、あご髭がありますが、薄い人もいれば3ヶ所のうちのいずれかに生えている人や、全体的に濃い人など個人差が見られます。髭が生える理由はいろいろと考えられています。髭や眉毛などは、人類が猿人から進化した過程で不要になった部分の体毛が退化した一方で、外部からの衝撃やほこりなどから守り、温度調整をする必要性のある部分だけが名残として残ったという見方もあります。現代では衝撃や外敵などから体毛で守る必要はなく、暖房も整っているため、髭は生やしていても形を整えてファッションとして楽しむ人がほとんどです。頭部のように毛が無くてもケガをしやすいということもないので、髭を全部きれいに剃る人も多いですが、伸ばしている人もいます。あご髭だけ残したりほほ髭を伸ばしたりと、現代の髭の役割は人それぞれの好みに合わせて自由に楽しめる、男性のおしゃれのひとつといえるのではないでしょうか。
髭が生えやすいのは役割のせい?
髭が生えてくる理由としては、前述した役割による部分も十分考えられるでしょう。男性にとっての髭はその部分の皮膚を守る役割があり、剃った直後は皮膚が荒れやすくなったり紫外線などによって皮膚が傷んだりすることも知られています。こうしたことから見ても、皮膚を紫外線から守り保温する必要があるために生えるという見方は有力なようです。もうひとつの生える原因として、男性ホルモンの働きが関係していることも挙げられます。髭をはじめとした体毛が濃くなる時期は思春期に多く見られ、男性ホルモンが活発に分泌されるようになる時期です。これは、成人男性としてはるか昔の狩猟などを行っていた時代に、擦れたり衝撃が加わったりする場所を保護する目的で、必要な場所の体毛が濃くなったことが考えられます。また、髭は個人差があり、生え方や濃さは人それぞれに違いますが、これは体質だけでなく体調にも左右されます。体調が悪い時や栄養状態が悪い時には、髭は伸びやすい傾向にあります。逆に、健康で運動を適度に行っている時には伸びにくく、表面にもツヤが見られることが多いようです。
髭はどうするのがベスト?
むだ毛を処理しておきたい人にとって髭は邪魔なようですが、剃り方に注意しないとかえって濃くなってしまうこともあります。剃ると濃くなるというのは、よく耳にする人も多いのではないでしょうか。しかし、濃くなるというのは正確な表現ではありません。実際は濃くなっているわけではなく、剃ったときに毛の表面を斜めにカットすることで表面積が広くなり、濃く見えているだけということが分かっています。つまり、濃く見せたくない人はカミソリなどで剃らない方がいいということになります。しかし、抜くことも皮膚に刺激を与えることになり、妥当な解決策とはいえません。近年では、男性用のエステも増えています。肌表面をきれいにし、永久的に髭が不要だという人はエステで処理をするというのもひとつの選択肢ではないでしょうか。また、残してファッションとして楽しみたい人は、髭のツヤを適度に保ち、肌を傷めないためのお手入れも心がけましょう。髭を剃るときには滑りをよくするために石鹸を使う人もいますが、保湿性が高く髭を軟化させる効果のあるシェービング剤のほうがおすすめです。肌を傷めにくく、スムーズに剃ることで髭の傷みを抑えてくれます。
最近のコメント