どうせ髭を剃るのであればきっちり剃る方法をマスターしておきたいところです。濃い髭をしっかり剃るためには深剃りするのが効果的です。深剃りすることによって見た目はもちろん心もスッキリできることがあります。
しかし、深剃りはやり方を間違えると肌を傷めてしまう可能性がある剃り方でもあります。そこで、失敗しない髭の深剃り方法と注意点についてご紹介します。深剃りに挑戦したいと考えている人は参考にしてみることをおすすめします。
剃っても剃っても… どうなってる?髭の仕組み
剃っても剃ってもまた生えてくる髭。剃らないで放っておくわけにはいきません。
いっそのこと、生えてこなければいちいち剃る手間が省けるのにと思ったことがある人もいるでしょう。どうして髭は生えてくるのでしょう?
髭は髪の毛や産毛などの体毛と同じで、肌が傷つかないように守ってくれる働きをするものです。見えるものだけでなく紫外線などの見えないものに対する防御の役割も持っています。
ただし、現代人にとってはそれほど重要な存在ではなくなっている面もあり髭を剃る人は多いです。髭は体毛の中でも太い部類に入り、皮膚の奥深くから生えてきます。そのため表面だけカットしてもすぐにまた表に髭が現れてきます。また、髭は太いだけでなくその硬さも特徴の1つで、銅線と同じぐらい硬いといわれています。
失敗しない髭の深剃り方法1.準備編
失敗しないで深剃りをするためには、いきなり剃り始めるのではなくしっかり準備を行ってから剃る必要があります。
準備すべきことは髭が生えている肌と髭そのものにしっかり水分を含ませ剃りやすくすることです。水分を含ませることによって毛穴が十分開くようになります。
水分を含ませる方法としては蒸しタオルがおすすめです。蒸しタオルはまずタオルを濡らしてきつく絞ってからレンジでチンすると簡単に用意できます。温める時間は500Wで1分程度、700Wであれば40秒程度を目安にするとよいでしょう。そのまま肌に当てると火傷するおそれもありますので、手で触って温度をよく確認した上で髭にあてるようにします。
一般的には42度から45度程度の温度が快適だといわれています。蒸しタオルの用意が難しい場合は、水やぬるま湯で髭を濡らしてもよいでしょう。
失敗しない髭の深剃り方法2.シェービング剤をつける
蒸しタオルなどで髭に水分を含ませる準備が終わったら、次のステップに入ります。
この段階でもまだ焦って剃り始めてはいけません。失敗しない髭の深剃りをするためには、シェービング剤を使うのがポイントです。シェービング剤を使うことによって、滑りが良くなりますので肌を傷めずに深剃りできるようになります。シェービング剤は主に2種類あり、ジェルタイプのものと泡タイプのものがあります。
深剃りの初心者にはジェルタイプがおすすめです。泡タイプのものにすると髭や肌が見えなくなってしまい、剃る場所の状態を確認しながら剃ることができません。ジェルタイプであれば透明で剃る部分の状態がよく確認できるため、初心者でもやりやすいはずです。
泡タイプについては柔らかい泡で肌を包むことになりますので、肌を守る効果が高くなるというメリットがあります。
失敗しない髭の深剃り方法3.順剃り
シェービング剤を肌や髭につけたらいよいよ髭を剃る段階に進みます。
まずは、髭が生えている方向に逆らわず、生えている方向に沿って順剃りをします。最初から逆剃りをすると髭が多く引っかかりすぎて肌を傷つける可能性があるのでやめておきましょう。
皮膚が比較的丈夫なもみあげなどの部分から頬にかけて滑らすように順剃りで剃っていきます。剃りにくい部分についてはシェーバーやカミソリを細かく当てて丁寧に剃るようにします。鼻の下や唇の下、あごなどに生えている髭を剃る場合は、生えている毛は硬いですが、それを支える肌は弱いですので、ゆっくり丁寧に剃ることがポイントです。
また、髭を剃る場合は肌をできるだけ平らにすることもコツです。曲面に沿って剃る場合は、肌を引っ張って平らな部分を作りながら剃り進めることをおすすめします。
失敗しない髭の深剃り方法4.逆剃り
順剃りが終了すると、ほとんどの髭は剃れている状態になりますが、斜めに髭が生えている部分や剃りにくい部分などはまだ髭が目立つ状態で残っていることも多いです。
その部分については逆剃りで対応します。逆剃りは髭が生えている方向とは逆に剃る方法のことで、より深く髭を剃り落とすことができます。逆剃りをする場合は、髭剃りの刃と皮膚が直接触れる面積をできるだけ少なくするように心がけましょう。そして髭の流れに対して45度程度の角度で刃を当てると深く剃り上げることができるはずです。
逆剃りをする場合は、何度も剃らず1回で仕上げるようにします。何度も逆剃りの刃を当てると肌が傷つく可能性があります。逆剃りはいわば仕上げです。逆剃りが終わったら鏡を見て剃り残しがないかどうかを最後によく確認します。これで深剃りの手順は終了ですが、剃りあとのメンテナンスも忘れないようにしましょう。
失敗しない髭の深剃り方法の注意ポイント
深剃りの手順を守ってシェービングを行えば、失敗して肌を傷つけるリスクはかなり抑えることができるはずです。
しかし、以下の2つの点にも注意して剃るようにしましょう。
1つ目はカミソリの刃はこまめに変えることです。カミソリの刃は見た目ではそれほど傷ついていないように見えても、細かく欠けているなどダメージを受けている可能性があります。大きなダメージがあれば肌を切ってしまいますので当然刃の交換を行うことになりますが、目に見えない傷も考慮してこまめに変えることをおすすめします。
2つ目は剃るタイミングです。髭剃りは朝出かける前に行うことが効果的です。髭の最も伸びる時間帯は朝6時から10時だといわれています。そのため、あまり早朝だとまだ伸びきっていない可能性がありますが、起きてからしばらくたった後の出勤前などの時間帯に剃るのが効果的だといわれています。深剃りした状態が比較的長く続きますので合理的だといえます。
まとめ
髭を深剃りすることができれば、すっきりした肌の状態になり気持ちよく感じるでしょう。
そのため、深剃りしたいと考える人は多いはずです。深剃りをする場合はご紹介したとおり、まず蒸しタオルなどでしっかり水分をつけ、シェービングジェルなどを塗り、その後順剃り、そして逆剃りという順番で剃っていくようにしましょう。
また、カミソリの状態が悪いと肌を傷つけることになりますので、刃の交換はこまめに行うように心がける必要があります。人によっては深剃りすることで肌に違和感をもつ人もいるかもしれません。その場合は、深剃りする頻度を少なくするなど肌の負担軽減策を検討してみましょう。
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